<ポイント>
・関数とは、「xの値を決めると、それに対応するyの値が1つに決まる」もの
・(決められた範囲の中で)どんな値でもとることができる文字を変数という
・「変数のとりうる値の範囲」を変域という
「xの値を決めると、それに対応するyの値が1つに決まる」もの(式)を関数といいます。
たとえば、
「時速5kmで x 時間歩いたときの道のり y km」
という関係を文字を使った式で表すと、y=5x となります。
(〔道のり〕=〔速さ〕×〔時間〕で求められる)
具体的な値をxに代入して、yを求めてみると、
x=1 とすると、y=5・1=5
x=2 とすると、y=5・2=10
のようになり、「xの値を決めると、それに対応するyの値が1つに決まる」ことになります。
よって、y=5x という式において、「y は x の関数である」といえます。
(2)変数と変域
(決められた範囲の中で)どんな値でもとることができる文字を変数といい、
「変数のとりうる値の範囲」を変域といいます。
この変域を表すときには、「不等号を使った式(不等式)」で表します。
〔例題〕
変数 x が次のような範囲を表すとき、その変域を不等号を使って表しなさい。
① −5 以上で 2 より小さい
「〜以上・以下」の表現はその数を含むため、等号(=)がつきます。
「〜より小さい・大きい」の表現は、その数を含みません。
したがって、−5 ≦ x < 2
② 12未満の数
「〜未満」は、その数を含まない表現です。
(「〜未満」と「〜より小さい」は同じ意味)
したがって、x < 12
<補足>
変域を数直線上に表すとき、以下のような決まりがあります。
その端の数を含む場合は●を使って表し、含まない場合は◯を使って表します。
たとえば、−5 ≦ x < 2 を数直線に表すと、このようになります。
<まとめ>
・関数とは、「xの値を決めると、それに対応するyの値が1つに決まる」もの
・(決められた範囲の中で)どんな値でもとることができる文字を変数という
・「変数のとりうる値の範囲」を変域という
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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