中1数学:1次方程式の利用(数に関する問題)

<ポイント>

・文字が2種類含まれる方程式で、「解が与えられていれば代入」する
・十の位の数をa、一の位の数をbとするとき、2けたの自然数は10a+b
・この2けたの自然数の「十の位の数と一の位の数を入れかえた数」は10b+a

(1)「解が与えられた方程式」に関する問題

「文字が2種類含まれる方程式」の問題では、「片方の文字についての解」が与えられています。

たとえば、文字 xとa が含まれる方程式で、「この方程式の解が x=3 のとき」という条件がつきます。
このような条件がある場合、解である x=3 を代入すれば、a の方程式に変わります。
あとは、この方程式を解くことで、問題を解くことができます。

〔例題〕
方程式 8x-5=2x+a の解が x=5 のとき、aの値を求めなさい。
 
 
解である x=5 を方程式に代入すると、
8・5-5=2・5+a となります。(aについての方程式となる)
40-5=10+a
a=25
 
 
(2)「2けたの自然数」に関する問題
十の位の数をa、一の位の数をbとするとき、2けたの自然数は「10a+b」と表すことができます。
また、この2けたの自然数の「十の位の数と一の位の数を入れかえた数」は「10b+a」となります。

たとえば、2けたの自然数 34 について考えてみます。
34=3×10+4 なので、
〔十の位の数 3 〕×10+〔一の位の数 4 〕といえます。

また、「十の位の数と一の位の数を入れかえた数」は 43 ですので、
43=4×10+3 なので、
〔もとの一の位の数 4 〕×10+〔もとの十の位の数 3 〕といえます。

〔例題〕
十の位の数が 5 である2けたの自然数がある。この数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる数は、もとの数より 27 大きくなる。もとの自然数を求めなさい。
 
 
もとの自然数の十の位は 5 と分かっているので、
(もとの自然数の)一の位の数を x とします。

そうすると、もとの数は 50+x と表せます。

また、十の位の数と一の位の数を入れかえてできる数は 10x+5 となります。

入れかえてできる数は、もとの数より 27 大きいので、
〔入れかえてできる数〕-〔もとの数〕= 27

(10x+5)-(50+x) = 27
10x+5-50-x = 27
9x-45 = 27
9x = 72
x = 8

したがって、もとの自然数は 58

<補足>

「連続する自然数」についての問題も、よく出題されます。

連続する自然数の問題では、「はじめの数」または「真ん中の数」を x として考えると解きやすいです。

・連続する3つの整数
 「x, x+1, x+2」または「x-1, x, x+1」とおく

・連続する4つの整数
 「x, x+1, x+2, x+3」または「x-1, x, x+1, x+2」とおく

<まとめ>

・文字が2種類含まれる方程式で、「解が与えられていれば代入」する
・十の位の数をa、一の位の数をbとするとき、2けたの自然数は10a+b
・この2けたの自然数の「十の位の数と一の位の数を入れかえた数」は10b+a

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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