<ポイント>
・等式ならば、「両辺に対して」同じ計算をしてもよい
・等式の両辺に、「同じ数をたしても、ひいても」等式は成り立つ
・等式の両辺に、「同じ数をかけても、同じ数でわっても」等式は成り立つ
等式ならば、「両辺に対して」同じ計算(たす・ひく・かける・わる)をしてもよい。
つまり、「両辺が等しい」という関係はくずれないということです。
この性質を利用することで、「方程式を解く」ことができます。
(2)「同じ数をたしても、ひいても」等式は成り立つ
等式の両辺に、「同じ数をたしても、ひいても」等式は成り立ちます。
x-△=〇
x-△+△=〇+△ (両辺に「同じ△をたす」)
x=〇+△
のように、「左辺に x だけが残るように」式を変形することができます。
「x の周りにある数を打ち消していく」というイメージです。
〔例〕等式の性質を利用して、次の方程式を解きなさい。
①
x-5 = 3
x-5+5 = 3+5
x = 8
②
x+7 = 8
x+7-7 = 8-7
x = 1
(3)「同じ数をかけても、同じ数でわっても」等式は成り立つ
等式の両辺に、「同じ数をかけても、同じ数でわっても」等式は成り立ちます。
△x = 〇
△x÷△ = 〇÷△ (両辺を「同じ△でわる」)
x = 〇/△
例のように、「左辺に x だけが残るように」式を変形することができます。
「x の周りにある数を打ち消していく」というイメージです。
〔例〕等式の性質を利用して、次の方程式を解きなさい。
①
x/6 = -8
x/6・6 = -8・6
(両辺に6をかけると、xの係数が1になる)
x = -48
②
-5x = 30
(-5x)/(-5) = 30/(-5)
(両辺を-5でわると、xの係数が1になる)
x = -6
例のように、「左辺に x だけが残るように」式を変形することができます。
「x の周りにある数を打ち消していく」というイメージです。
<補足>
こちらの「等式の性質」という考え方を使うと、方程式を解くことができます。
ただ、常に「両辺に対して…」と考えていくと時間がかかりますので、「移項」などを使って解くようにしましょう。
(「移項」は、等式の変形を応用しているだけですので、結果は同じ)
<まとめ>
・等式ならば、「両辺に対して」同じ計算をしてもよい
・等式の両辺に、「同じ数をたしても、ひいても」等式は成り立つ
・等式の両辺に、「同じ数をかけても、同じ数でわっても」等式は成り立つ
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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