中1数学:数量の表し方(代金・速さ・割合)

<ポイント>

・「ことばで表された式」を文字式に直すことができる
・「き(み)・は・じ」の関係を活用する
・【割合の表し方】「a %= a/100」、「a割 = a/10」

(1)「ことばで表された式」を文字式に
「ことばで表された式」を文字式に直して、式を立てることができます。

〔例題1〕次の数量を文字式で表しなさい。
1本 a 円のペン3本と、1冊 b 円のノート5冊を買ったときの代金

[合計代金]=[ペン3本の代金]+[ノート5冊の代金] と考えることができます。

これを使うと、
[ペン3本の代金]+[ノート5冊の代金]
=[ぺん1本の代金 × 3]+[ノート1冊の代金 × 5]
=a×3+b×5
=3a+5b

したがって、合計の代金は(3a+5b)円と表すことができます。
 
 
(2)速さ
「速さ」についての文字式を立てることができるようにしておきましょう。

【復習】「き(み)・は・じ」の関係
[距離]=[速さ]×[時間]
[速さ]=[距離]÷[時間]
[時間]=[距離]÷[速さ]

([距離]と[道のり]は同じ意味です。問題によって、表現のされ方が違う場合があります)

〔例題2〕次の数量を文字式で表しなさい。
① 時速 a kmの速さで、5時間歩いたときの距離(道のり)
[距離]=[速さ]×[時間]
より、a×5 = 5a (km)

② y km の道のりを3時間かけて走ったときの速さ
[速さ]=[距離]÷[時間]
より、y÷3 = y/3(km/h)
(〇km/h=時速〇km ということ。)

なお、「km/h」の h は「時間」を表します。英語で「時間」はhourで、その頭文字を使っています。

③ y kmの道のりを時速4kmの速さで歩いたときにかかる時間
[時間]=[距離]÷[速さ]
より、y÷4 = y/4(時間)
 
 
(3)割合
割合を表すときは、
「a %= a/100」、「a割 = a/10」
として考えます。

〔例題3〕次の数量を文字式で表しなさい。
① p円の30%の金額
a %= a/100 より、p × (30/100)= p × (3/10) =(3/10)p (円)

② 500円の a割 の金額
a割 = a/10 より、500 × (a/10) = 50a (円)

③ 6%の食塩水 s (g)に含まれる食塩の量
a %= a/100 より、s × (6/100)= s × (3/50) =(3/50)s (g)

④ x%の食塩水200gに含まれる食塩の量
a %= a/100 より、(x/100) × 200= 2x (g)

<補足>

速さについての問題では、「速さ」「時間」「長さ」の単位に注意が必要です。
問題に合わせて、単位の変換を行いましょう。

たとえば、
60[km/h]=1[km/m]=1000[m/m] など、「速さの単位」は「長さと時間」両方の単位をよく見ておかないと間違いになることがあります。

なお、「/m」の m は「分」を表します。英語で「分」はminuteで、その頭文字を使っています。
同様に、「/s」の s は「秒」を表します。英語で「秒」はsecondで、その頭文字を使っています。

<まとめ>

・「ことばで表された式」を文字式に直すことができる
・「き(み)・は・じ」の関係を活用する
・【割合の表し方】「a %= a/100」、「a割 = a/10」

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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