<ポイント>
・2つの数の積が1であるとき、「一方の数を他方の数の逆数」という
・逆数は「分母と分子を入れかえた数」である
・除法(わり算)は、その「わる数の逆数をかける」計算と同じ
2つの数の積が1であるとき、「一方の数を他方の数の逆数」といいます。
これは逆数の定義であり、一見ややこしく見えます。
(「定義」とは、そのことばの「意味をはっきりと述べたもの」)
これをざっくり言うと、
「逆数は分母と分子を入れかえた数である」となります。
たとえば、
+2 の逆数は、+(1/2) (← +2=+(2/1) より)
-5 の逆数は、-(1/5)
+(3/4) の逆数は、+(4/3)
-(6/13) の逆数は、-(13/6)
となります。
これから分かるように、「逆数の符号は、もとの数の符号と同じである」と言えます。
(符号を逆にすると、逆数ではない)
(2)除法(わり算)は、その「わる数の逆数をかける」計算と同じ
除法(わり算)は、その「わる数の逆数をかける」計算と同じです。
たとえば、
「3でわる」=「(3の逆数の)(1/3)をかける」
ということです。
「分数のわり算」の計算方法を思い出してください。
(2/5)÷(4/13) = (2/5)×(13/4) = 13/10
と計算しますよね?
これは、「分数の分子と分母を逆にしてかけ算」をしているので、
わり算の代わりに、逆数をかけていると言えます。
<補足>
「0 にどのような数をかけても、1になることはない」ことから、
「0の逆数はない」と言えます。
覚えておきましょう。
<まとめ>
・2つの数の積が1であるとき、「一方の数を他方の数の逆数」という
・逆数は「分母と分子を入れかえた数」である
・除法(わり算)は、その「わる数の逆数をかける」計算と同じ
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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