【質問】地学(中学):フラスコ内の気圧を下げる実験で、線香の煙を入れるのは何のためですか?

〔質問〕
フラスコと注射器を繋げて、注射器を引くことでフラスコ内の気圧を下げる実験で、フラスコ内に線香の煙を入れるとありますが、何のためですか?
〔回答〕
こちらの「雲をつくり実験」において、線香の煙をフラスコ内に入れる理由は、
「水蒸気が水滴に変わるためには、その核や芯となるものが必要だから」です。

実際に雲ができるときも、同じように「空気中に浮かぶ、ちり・ほこり・海水の塩の粒」が核・芯となっています。

フラスコ内の空気を注射器を使って抜くと、「フラスコ内の空気が膨張する」ことになります。
(元々フラスコ内にあった空気の一部が注射器内へと移り、残った空気でフラスコ内を満たそうとするため膨張する)

空気は「膨張すると、温度が下がる」という性質があり、その結果として「露点」をむかえます。
そうすると、空気中に含みきれなくなった水蒸気が(凝結して)水滴へと変わります。
水滴へと変わるときに、「核・芯」となる小さな粒が必要で、それを煙の粒が担っているのです。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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