【質問】公民(中学):家事事件や少年事件の裁判は、なぜ控訴・上告じゃなくて、抗告なのですか?抗告って何ですか?

〔質問〕
家事事件や少年事件の裁判は、なぜ控訴・上告じゃなくて、抗告なのですか?抗告って何ですか?
〔回答〕
通常の刑事裁判や民事裁判という裁判においては、口頭弁論を経て、「判決」を下す、という手続きですが、この「判決」に対して上級の裁判所に申し立てることを控訴や上告といいます。

一方、抗告とは、裁判所の「決定」や「命令」に対する申し立てのことを指します(判決に対してではない)。

家事事件であれば、家族の感情的な対立に起因していることが多く、(法の観点だけではなく)そのことも含めた解決が求められたり、
また、少年事件であれば、罰するのではなく更生させるのを目的としており、
いずれの場合でも刑事裁判や民事裁判とは異なる形式を経ることになります。(それぞれ、家事事件手続法、少年法に基づく手続き)

このとき、下されるのは「判決」ではないですから、言葉としても控訴や上告ではない、というものになります。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
アンケートへのご協力をお願いします(所要2~3分)
「将来設計・進路」に関するアンケートを実施しています。ご協力いただける方はこちらよりお願いします
(Googleフォームにアクセスします)

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています