中3理科:発電の方法

<ポイント>
水力発電水を落下させて、発電機のタービンを回して発電
火力発電燃やした熱エネルギーで水蒸気をつくり、発電機のタービンを回して発電
原子力発電核分裂による熱エネルギーで水蒸気をつくり、発電機のタービンを回して発電

(1)水力発電
川にダムをつくって水を貯め、その水を高い位置から落下させます。
その位置エネルギーを運動エネルギーに変換して、発電機のタービンを回します。

燃料が必要ないので、二酸化炭素などの温室効果ガスを排出しません。
一見環境に良く、すばらしい発電方法のようですが、「ダムをつくること自体が環境の破壊」という見方もできます。
また、このダムをつくることができる場所も限られているのが難点です。

(2)火力発電
現在、主流となっている発電方法です。

石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料を燃やすことで、熱エネルギーを得ます。
この熱を利用して、高温・高圧の水蒸気をつくって、タービンを回します。

大きな力で発電でき、発電する量を調節することも可能です。
こちらが利点ですが、化石燃料を燃やすことによって、二酸化炭素を発生してしまいます。
二酸化炭素という温室効果ガスを発生してしまうため、環境には悪影響を及ぼします。
また、化石燃料も限りある資源ですので、これらを使い続けてしまうといずれは枯渇してしまいます。

(3)原子力発電
原子の核分裂のエネルギーを取り出し、高温・高圧の水蒸気をつくって、タービンを回します。
(核分裂をすると、熱エネルギーを取り出すことができる)

少ない原料から、たくさんのエネルギーを取り出すことができるので、効率はいいと言えます。
さらに、二酸化炭素など温室効果ガスを排出することもありません。
ただ、原子炉の中で発生する放射線が外部に漏れてしまうと、非常に危険です。

<補足>
石油・石炭・天然ガスは、化石と同じようなものです。
はるか昔の生物の死がいが、「長い年月をかけて変化してできたもの」なので、これらを化石燃料といいます。
(化石燃料のでき方が、「生物の化石」と同じようにしてできているということ)
<まとめ>
水力発電水を落下させて、発電機のタービンを回して発電
火力発電燃やした熱エネルギーで水蒸気をつくり、発電機のタービンを回して発電
原子力発電核分裂による熱エネルギーで水蒸気をつくり、発電機のタービンを回して発電

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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