【質問】高校数Ⅰ:じゅず順列の公式で n=1 の場合

〔質問〕
数珠順列の公式は、(n-1)!/2です。私は、n=1だとどうなるのかと考えました。感覚的に考えると、答えは一通りになるはずです。しかし計算すると、答えは1/2になってしまいました。場合の数が分数というのはあり得ないと思います。しかし、玉が一つだけの輪っかは存在します。それが1/2とは、どういうことでしょうか。
〔回答〕
いい質問だと思います!
この公式は、円順列の公式 (n-1)! を2で割ることで得られているものですが、この (n-1)! というのは、「基準となる1個を除いた、残りn-1個の順列として考えれば、うまく円順列(及びじゅず順列)の話に合致する」という意味合いですので、そもそも総数が2個以上であることを前提として考えていることになります。
言い換えると、総数が1個の場合には使えない考え方で得られた公式なのです。

ということで、質問に対する直接的な回答は「この公式は n≧2 の場合でしか使えない原理から得られているため、n=1 を代入することができないため」になります。
 
 
補足ですが、数学の公式等は、さかのぼれば何かしら大元の原理から導かれており、それに合っていないのであれば、公式等にも当てはめることができません。
例えば、三平方の定理は導出過程で直角三角形であるが故の性質を使って導かれたものですので、その性質を途中で使えない鋭角三角形や鈍角三角形では a2+b2=c2 に当てはめることができない、みたいな話です。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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