中3理科:減速する運動

<ポイント>
・「斜面を上る」「摩擦力がはたらく面を運動する」場合は、物体の運動速度は小さくなる
・「運動する向き」と反対向きに力がかかっている場合は減速する
・斜面の傾きが大きいほど、減速する割合は大きくなる
運動している物体の速さが小さくなる(減速する)運動があります。

「斜面を上る」「摩擦力がはたらく面を運動する」場合などです。
「坂道を自転車を上るとしんどい」や、「ザラザラしている場所ではすべりにくい」という状況をイメージすると分かりやすいと思います。

上記どちらの場合も、「運動する向き」と反対向きに力がかかっている状態です。
(「ブレーキをかけた状態で進んでいる」ような状態)

「運動する向き」と反対向きに力がかかっているのであれば、運動する速さは小さくなっていきます。
そして、いずれは速さが 0 となり、止まってしまいます。

また、「斜面を上る運動」の場合、斜面の傾きが大きいほど、減速する割合は大きくなります。
(傾きが大きくなると、重力の「斜面下向きの分力」が大きくなるため)

当たり前のことではありますが、「速さが大きくなる」運動もあれば、「速さが小さくなる」運動もあるんだ、ということを頭に入れておきましょう。

<補足>
摩擦力とは、物体どうしの接触面で、物体の運動をさまたげる(邪魔する)方向にはたらく力のことです。
摩擦力は「物体どうしが接触している場合にだけはたらく力」なので、離れている物体にはたらくことはありません。
<まとめ>
・「斜面を上る」「摩擦力がはたらく面を運動する」場合は、物体の運動速度は小さくなる
・「運動する向き」と反対向きに力がかかっている場合は減速する
・斜面の傾きが大きいほど、減速する割合は大きくなる

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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