中3理科:形質

<ポイント>
・それぞれの生物のからだの特徴となっている「形や性質」のことを形質という
・それぞれの生物がもつ形質のうち、相対するものを対立形質という
・「子に現れる形質」を優生の形質、「子に現れない形質」を劣性の形質という
地球上で生活する生物には、それぞれの種類において、からだをつくる特徴があります。
その「形や性質」のことを形質といいます。

たとえば、植物において、
「種子が丸いもの」「種子にしわがあるもの」
「背丈が高いもの」「背丈が低いもの」
などの、どちらかに属するような「相対する」形質を対立形質といいます。

対立形質は2種類に分類されます。

優性の形質
 対立形質をもつ純系の交配において、子に現れる形質

劣性の形質
 対立形質をもつ純系の交配において、子に現れない形質

優性・劣性の区別は「子に現れるのかどうか」を基準に考えられているので、「どちらが優れた形質か」を比べるものではありません。

なお、純系とは、「親・子・孫と代を重ねていっても、形質が親と同じであるもの」のこと。

<補足>
優性の形質・劣性の形質の例として、このようなものがあります。

形質優性劣性
まぶたの形(ヒト)二重一重
つむじの渦の向き(ヒト)右巻き左巻き
巻き舌ができるか(ヒト)できるできない
耳あか(ヒト)湿っている乾いている
種子の形(エンドウ)しわがある
さやの色(エンドウ)緑色黄色
さやの形(エンドウ)ふくれているくびれがある
<まとめ>
・それぞれの生物のからだの特徴となっている「形や性質」のことを形質という
・それぞれの生物がもつ形質のうち、相対するものを対立形質という
・「子に現れる形質」を優生の形質、「子に現れない形質」を劣性の形質という

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています