（１）生殖
生物が「子孫を残すために、自分と同じ種類のなかまをつくること」を生殖といいます。
どのような生物も、なかまを増やすために生殖を行い、子孫を残しています。

生殖は有性生殖と無性生殖に分類されます。

（２）優性生殖
「雄と雌が関係して、生殖細胞によってなかまを増やす」生殖を有性生殖といいます。
生殖細胞とは、「生殖のためにつくられる特別な細胞」で、からだをつくる体細胞とは異なる細胞です。

生殖細胞の種類は、植物と動物で異なります。
植物の場合は精細胞と卵細胞、動物の場合は精子と卵といいます。

（３）無性生殖
無性生殖とは、「雌雄に関係なく、受精せずになかま（子）を増やす」生殖を無性生殖といいます。
（精細胞・卵細胞や精子・卵が関係ないということ）

無性生殖には、このような種類があります。
① 分裂
１つの個体が２つ以上の個体に分かれて増える増え方。
（例：アメーバ、ゾウリムシ　など）

② 出芽
親のからだの一部分に突起ができて、その突起が大きくなって親と分かれて増える増え方。
（例：ヒドラ、サンゴ　など）

③ 栄養生殖
根や茎・葉の一部から新しい個体が生じて増える増え方。
（例：ジャガイモ、サツマイモ　など）

＜補足＞
無性生殖についての質問で、よくあるものが「性がないのに、生殖って呼ぶのはおかしくないか？」です。
あくまで、生殖とは「子孫を残すために、自分と同じ種類のなかまをつくること」なので、性があっても、なくても「なかまを増やす」ことに変わりはないので、無性生殖といいます。

＜まとめ＞
・生物が「子孫を残すために、自分と同じ種類のなかまをつくること」を生殖という
・「雄と雌が関係して、生殖細胞によってなかまを増やす」生殖を有性生殖という
・「雄と雌に関係なく、受精せずになかまを増やす」生殖を無性生殖という