中3理科:イオン

<ポイント>
・「原子が電気を帯びたもの」をイオンという
・原子が「電子を失う」または「電子を受け取る」ことでイオンとなる
・原子どうしが結びついて、全体として電子の数の増減が起こってイオンとなるものもある
ふつう、原子は「電気を帯びていない状態」で存在しています。

原子に含まれる電子の数の変化によって、「電気を帯びる」とイオンになります。
電子の数の変化には、「電子を失う」場合と「電子を受け取る」場合があります。
数の変化の仕方によって、呼び方が変わります。

(1)陽イオン
「原子が+の電気を帯びた」ものを陽イオンといいます。
「+の電気を帯びる」のは、「電子を失った」場合です。
「電子を失う」ということは、−の数が減り、(結果的に)+の数が多くなります。

〔例〕水素イオン、ナトリウムイオン など

(2)陰イオン
「原子が−の電気を帯びた」ものを陰イオンといいます。
「−の電気を帯びる」のは、「電子を受け取った」場合です。
「電子を受け取る」ということは、−の数が増え、(結果的に)−の数が多くなります。

〔例〕水酸化物イオン、塩化物イオン など

(3)原子どうしが結びついた状態でイオンになるもの
原子が2個以上あつまってできた原子団が、全体として電気を帯びる場合があります。

〔例〕水酸化物イオン、アンモニウムイオン など

<補足>
それぞれの原子・原子団は、「電子を失う」か「電子を受け取る」かは決まっています。
気まぐれに「電子を失ったり、受け取ったりする」わけではないということです。

たとえば、水素原子の場合は「電子を失って、陽イオンの水素イオンになる」ことが決まっています。
電子を受け取って、陰イオンになることはありません。

<まとめ>
・「原子が電気を帯びたもの」をイオンという
・原子が「電子を失う」または「電子を受け取る」ことでイオンとなる
・原子どうしが結びついて、全体として電子の数の増減が起こってイオンとなるものもある

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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