中2理科:露点と湿度

<ポイント>
1m3の空気が、その温度で含むことのできる最大の水蒸気量を飽和水蒸気量という
・水蒸気を含む空気の温度を下げたとき、水蒸気の一部が凝結するときの温度を露点という
・〔湿度[%]〕 =(〔ある空気中に含まれる水蒸気量[g/m3]〕 / 〔その空気中に含むことのできる最大の水蒸気量[g/m3]〕) × 100
空気中には、水蒸気が含まれています。
空気中に無限に含むことができるわけではなく、各温度によって限界の量が決まっています。

1m3の空気が、その温度で含むことのできる最大の水蒸気量を飽和水蒸気量といいます。
飽和水蒸気量以上は、温度が高いほど大きくなります。
(気温が高いほど、たくさんの水蒸気を含むことができるということ)

飽和水蒸気量以上の水蒸気を空気が含むことができないため、「水蒸気を含む空気の温度を下げたとき、水蒸気の一部が凝結するときの温度」を露点といいます。
「夏場に冷たい飲み物を入れたコップの表面に水滴がつく」のは、露点をむかえたために起こる現象です。
(冷たいコップによって、コップ周りの空気が冷やされて露点を迎えたということ)

そして、湿度[%]とは、「〔ある空気中に含まれる水蒸気量〕と〔その空気中に含むことのできる最大の水蒸気量〕を比べた割合」です。
特に、〔その空気中に含むことのできる最大の水蒸気量〕を飽和水蒸気量といいます。
この飽和水蒸気量は温度によって決まるので、
問題文中から温度を読み取り、その温度の飽和水蒸気量をグラフや表を参考に調べて解答します。

湿度を求める公式は、
〔湿度[%]〕 =(〔ある空気中に含まれる水蒸気量[g/m3]〕 / 〔その空気中に含むことのできる最大の水蒸気量[g/m3]〕) × 100 です。

たとえば、
〔今空気中の含まれる水蒸気の量〕が 5g で、
〔この空気中に含むことのできる水蒸気の量〕が 10g であるとき、
湿度は (5/10) ・ 100 = 50% というように表します。

ちなみに、湿度が 100% のとき、
露点に達したということになります。

<補足>
露点は、「空気中に含まれる水蒸気の量」によって決まります。
気温が高く、水蒸気をあまり含まない空気を冷やしても、中々露点になりません。
気温が低く、水蒸気をたくさん含んだ空気を冷やすと、すぐに露点をむかえます。
問題ごとに空気中に含まれる水蒸気量を読み取って、その都度計算をする必要があるということです。
<まとめ>
1m3の空気が、その温度で含むことのできる最大の水蒸気量を飽和水蒸気量という
・水蒸気を含む空気の温度を下げたとき、水蒸気の一部が凝結するときの温度を露点という
・〔湿度[%]〕 =(〔ある空気中に含まれる水蒸気量[g/m3]〕 / 〔その空気中に含むことのできる最大の水蒸気量[g/m3]〕) × 100

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています