中2理科:質量保存の法則と沈殿

<ポイント>
・「化学変化の前後で、物質全体の質量は変わらない」ことを質量保存の法則という
・「化学変化の前後で、原子の数が変わらないため」質量保存の法則が成り立つ
・化学変化によって沈殿ができても、質量保存の法則が成り立つ
「化学変化の前後で、物質全体の質量は変わらない」ことを質量保存の法則といいます。
これは、「化学変化の前後で、原子の数が変わらないため」質量保存の法則が成り立ちます。
(「使った材料の質量がそのまま結果に出る」というイメージ)

また、化学変化が起こったとき、「水溶液中にできた水に溶けにくい物質」のことを沈殿といいます。
水に溶けておらず、底に沈んでたまるものが多いので一見重いように感じますが、「質量に変化はなし」です。
その沈殿をつくった材料が、反応前の物質たちなので質量は変化しません。

〔沈殿ができる化学反応〕
うすい硫酸をうすい塩化バリウム水溶液を混ぜると、沈殿が起こります。

硫酸 + 塩化バリウム → 硫酸バリウム + 塩酸
H2SO4 + BaCl2 → BaSO4 + 2HCl

この反応でできる沈殿は「硫酸バリウム(BaSO4)」で、
透明の水溶液は「塩酸(HCl)」です。

他にも、「硫酸ナトリウムと塩化バリウムの反応」でも沈殿ができます。

硫酸ナトリウム + 塩化バリウム → 硫酸バリウム + 塩化ナトリウム
Na2SO4 + BaCl2 → BaSO4 + 2NaCl

<補足>
沈殿は「水溶液中にできた水に溶けにくい物質」のことなので、「底に沈まなくても沈殿ができている」場合もあります。

「石灰水に二酸化炭素を通したときにできる にごり」も沈殿です。覚えておきましょう。

<まとめ>
・「化学変化の前後で、物質全体の質量は変わらない」ことを質量保存の法則という
・「化学変化の前後で、原子の数が変わらないため」質量保存の法則が成り立つ
・化学変化によって沈殿ができても、質量保存の法則が成り立つ

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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