地理用語:銅鉱石(どうこうせき)

銅の原料となる鉱石。不純物を取り除いたり、化学反応をさせていって銅にする。
(補足)
採掘される塊自体には不純物も含まれるが、「銅」の部分に関しても実際には主に黄銅鉱 CuFeS2 として産出する。

実際には、
① ケイ砂 SiO2 などと加熱。(2CuFeS2+4O2+2SiO2 → Cu2S+2FeSiO3+3SO2
② 得られた硫化銅を加熱しながら、酸素を送り込む。(Cu2S+O2 → 2Cu+SO2
  この段階で得られた銅は粗銅と呼ばれ、純度は約99%(まだ純度は低い)
③ 粗銅をさらに電気分解することで純銅を得る(純度はほとんど100%)
ということを行う

銅鉱の産出地としてはチリが重要。チリ国営のコデルコ社や鉱山を多数保有。
なお、厳密には、地理で出てくる「銅の生産」というのは「銅鉱の生産(産出)」という言い方の方が正確(チリ>中国>ペルー)。「銅の生産」というと本当は上記の化学反応を行う工業のことを指すべきで、その場合は順位も異なる(中国>チリ>日本)

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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