地理用語:アルミナ(あるみな)

ボーキサイトから不純物を取り除いたもの。物質としては酸化アルミニウム。アルミニウムの直接的な原料
(補足)
酸化アルミニウムはボーキサイトに含まれているが、地中から取り出した状態では半分程度の割合で、残り(酸化鉄など)は取り除く必要がある。

具体的には、
① 水酸化ナトリウムと反応させる(Al2O3+2NaOH+3H2O → 2Na[Al(OH)4])
  ボーキサイトのかたまりに遍在する酸化アルミニウムにだけ化学反応を起こさせる。
  この段階で、反応が起こらなかった酸化鉄などの不純物をろ過して取り除く。
② 水で薄めることで水酸化アルミニウムが沈殿する(Na[Al(OH)4] → Al(OH)3+NaOH)
  正確には並行して「←」方向の反応も起こるが、薄めて塩基性を弱めることで「→」向きの反応がより進む(平衡の話)
③ 得られた水酸化アルミニウムを加熱する(Al(OH)3 → Al2O3+3H2O)
  これにより、酸化アルミニウム「だけ」のかたまりを作れる

アルミナからアルミニウムにする際には、融解塩電解(高温で溶かした上での電気分解)を行う。
この際、融点を下げるために氷晶石(Na3AlF6)を加えながら行う。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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