地理用語:鉄鉱石(てっこうせき)

要は「鉄」の原料。主成分は酸化鉄で、炭素で還元することで鉄にする。
(補足)
鉄を含む鉱石。地中から掘り出される際には不純物も混ざっており、「酸化鉄だけ」で出てくるわけではない。

種類もいろいろあり、赤鉄鉱(ヘマタイト。Fe2O3)、磁鉄鉱(マグネタイト。Fe3O4)、褐鉄鉱(リモナイト。FeO・OHの水和物)などがある。赤鉄鉱や磁鉄鉱は高品質。
ロレーヌ地方のミネット鉱はリンを多く含み低品質。

地理的には安定陸塊の地域でよく採れる。
これは、光合成を行う生物が誕生した頃にまで話はさかのぼり、供給された酸素と鉄とが結びつくことで酸化鉄が生じたことに由来するため(かつてから地球には鉄が多く、海に流れ込んできたり、海底火山の噴火などによって、海中に鉄が多く溜まっていた)。
極端に言えばその頃(実際にはしばらく後)に隆起したものであるため、現在としては安定陸塊の地域になっている。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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