地理用語:交通指向型工業(こうつうしこうがたこうぎょう)

工業立地に関して、交通の便がよく、輸送しやすい場所に工場ができるタイプのもの。
(補足)
特に加工貿易を行う国の場合、原材料の輸入や製品の輸出を行う必要があり、それに便利な場所に工場ができやすい。
日本の場合、太平洋側から船で輸出入を行うケースが一般的であることもあり、太平洋ベルトの臨海部で工場地帯・工業地域が発達してきた。

大陸では臨海部だけでなく、ヨーロッパのライン川沿岸(ドイツのドルトムント、エッセン、デュースブルクなど)や、アメリカの五大湖沿岸(デトロイトなど)のような大きな河川の沿岸地域で形成されるケースも見られる。
※ 日本だと、川のサイズ(川幅や水深)が小規模で大型船が入れないため、基本的には臨海部だけになってしまう

また、内陸部でも、高速道路のインターチェンジ付近や、空港付近(航空輸送に適した精密機械など)で交通指向型の工業地域が形成される。
鉄道による貨物輸送が行われている場合もある。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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