工業立地に関して、原料の産地付近に工場ができるタイプのもの。
(補足)
重い原料を使う製品の場合、原料の輸送だけでも大変になるため、産地の付近で加工してしまった方が楽、というもの。(製品化することで重さが(大きく)減る原料を「重量減損原料」という)
重い原料を使う製品の場合、原料の輸送だけでも大変になるため、産地の付近で加工してしまった方が楽、というもの。(製品化することで重さが(大きく)減る原料を「重量減損原料」という)
例えば鉄鋼業の場合、酸化鉄である鉄鉱石を炭素で還元することで鉄を作るが、「酸化鉄→鉄」の段階で酸素原子の分だけ軽くなり、それから輸送した方が楽になる。
そのため鉄鋼業は、鉄鉱石の産地に石炭を持ってくるか、もしくは逆に石炭の産地までは鉄鉱石を持ってくる形で、いずれにしても原料の産地で工場が建設される傾向にある。
他にも、石灰石を利用するセメント工業、木材を利用する木材工業や製紙・パルプ工業などでもよく見られる。
なお、その工業が衰退すると工業都市自体も衰退しやすくなるが(その工業ありきで形成された都市であるため)、アメリカのピッツバーグ(鉄鋼業→ハイテク産業)ように別産業への転換が成功するケースもある。
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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