数学Ⅰ(高校):2文字・2次式の因数分解(2乗の係数が1)

※ 動画として見たい場合は、
・サイト内ページ:こちら
・YouTubeサイト:こちら

<ポイント>
・2文字の式の因数分解は、「1つの文字の式」とみなす
・因数分解の要領は中学範囲のものと変わらない
(例題)x2+3xy+2y2+x+3y-2

(1)まず原則として、
・「x についての何次式か」「y についての何次式か」をチェックし(判断方法はこちら)、
・「次数が低い方の文字で整理する」
という手順をとる。
※ 次数の高い文字で整理しても因数分解自体は可能だが、低い文字で整理した方が計算が楽。

今回は、「x についての2次式」「y についての2次式」であるため、その場合はどちらで整理しても構わない。

x の方で整理すると、
x2+3xy+2y2x+3y-2
x2+(3y+1)x+2y2+3y-2 となる。
 
 
(2)ここから先の要領は中学範囲のものと同じで、
例えば x2+5x+6 の因数分解をする場合、
・足したら 5
・かけたら 6
になる2数(2 と 3)を探して、(x+2)(x+3) にするようにすればよく、

今回の場合だと、
・足したら 3y+1
・かけたら 2y2+3y-2
になる組合せを考えればよい。

2y2+3y-2 が (y+2)(2y-1) であるのを踏まえ、
(x+y+2)(x+2y-1) という当てはめ方をすればよい。

<補足>
上記では、「x についての2次式」「y についての2次式」であるため、その場合はどちらで整理しても構わないとしているが、
もし y の方で整理すると、2y2+(3x+3)+x2+x-2 となり、最高次(y2)の係数が 1 ではないことになる。
その場合、(中学範囲の因数分解と同様)たすき掛けの組合せを考えるのめんどくさくなる。

なので、正確には「x についても、y についても2次式だが、x の方で整理すると最高次の係数が 1 であるため、こちらで整理した方が計算が楽になる」という判断をするのがよい。

<まとめ>
・2文字の式の因数分解は、「1つの文字の式」とみなす
・因数分解の要領は中学範囲のものと変わらない

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています