中1理科:気孔と蒸散

<ポイント>
・葉の裏面に多く見られる「小さな穴のようなもの」を気孔という
・気孔は「気体の出入り口」の役割をしている
・根から取り入れた水分を水蒸気として体外へ出すことを蒸散という
(1)気孔
葉の裏面に多く見られる、「孔辺細胞に囲まれた小さな穴」を気孔といいます。
特に気孔が多く見られるのは、葉の裏側です。
(表側には、ほとんど見られない)
気孔

(2)気孔のはたらき
気孔は「気体の出入り口」としての役割があります。

・蒸散するとき:水蒸気を体外へ出す
・光合成するとき:二酸化炭素を取り入れ、酸素を体外へ出す
・呼吸するとき:酸素を取り入れ、二酸化炭素を体外へ出す

(3)蒸散
根から吸い上げた水分を水蒸気として体外へ出すことを蒸散といいます。
蒸散を行うことで、新たに根から水を吸い上げられるようになります。
(人間が尿を出さずに、水分を取り続けられないのと同じ)

蒸散は「気孔から」行われます。
その「気孔は葉の裏側に多い」ため、葉の裏側からたくさん蒸散されているということです。
(量は少ないですが、気孔は他の場所にもあるので、そちらからも蒸散されます)

<補足>
気孔は、常に開いているわけではありません。
必要に応じて、孔辺細胞が動いて開け閉めするしくみになっています。

その開くタイミングについてですが、蒸散するときにはもちろん開きます。
それに加えて、「(植物内の)二酸化炭素濃度の変化」によっても開くようにつくられています。

具体的には、「植物内の二酸化炭素濃度が0.03%よりも低くなった」ときに開くようにできています。
これは、光合成によって二酸化炭素が消費されて不足している状態なので、新たに取り入れようとするためです。

<まとめ>
・葉の裏面に多く見られる「小さな穴のようなもの」を気孔という
・気孔は「気体の出入り口」の役割をしている
・根から取り入れた水分を水蒸気として体外へ出すことを蒸散という

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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