中1理科:マツ(裸子植物)

<ポイント>
・マツのように「胚珠がむき出しになっている」植物を裸子植物という
・マツの花には雌花と雄花があり、りん片の形が異なっている
・雌花はまつかさになる(いわゆる「まつぼっくり」)
種子)植物には、被子植物と裸子植物があります。
「胚珠が子房に包まれている」ものを被子植物、「(子房がなく)胚珠がむき出しになっている」ものを裸子植物といいます。
(裸子植物は「子房がない」ため、果実はできません)

〔裸子植物の例〕マツ、スギ、イチョウ、ソテツ など

このうち、裸子植物のマツについて詳しく見ていきます。

(1)マツの花
マツの花には、花びら・がくがありません。(不完全花ということ)
その代わりに、りん片が重なってできています。

また、マツは単性花なので、雌花と雄花があります。
それぞれの花のりん片の形が異なっているので、覚えておきましょう。

マツのりん片

雄花のりん片には、花粉をためる「花粉のう」があり、雌花のりん片には「胚珠」がむき出しになってついているのが特徴です。

(2)マツのつくり
マツの先端部分のつくりを見ると、上から雌花→雄花とついていて、その下に一年前の雌花がついています。

マツのつくり

(3)マツの種子のでき方
雄花の花粉のうから、花粉が出る
雌花の胚珠に花粉がつく(受粉
(受粉後、受精する)
胚珠が種子になり、雌花はまつかさへと変化していく(よく見る「まつぼっくり」)
 (胚珠が種子になるのに、一年以上かかる。また、まつかさのりん片の根本に種子がある

<補足>
マツの花粉は「風によって運ばれる」ため、マツは風媒花に分類されます。
そのため、風に乗って運ばれやすいように、マツの花粉には空気袋がついている。
<まとめ>
・マツのように「胚珠がむき出しになっている」植物を裸子植物という
・マツの花には雌花と雄花があり、りん片の形が異なっている
・雌花はまつかさになる(いわゆる「まつぼっくり」)

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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