中2理科:分解

<ポイント>
・物質が「もとの物質とは違う」別の物質に変化することを化学変化という
・化学変化のうち、物質が2種類以上の物質に分かれる変化分解という
・分解は熱によって起こったり、電気によって起こったりする
ある物質が「もとの物質とは違う」別の物質に変化すること化学変化といいます。
(一年生で習った状態変化は、物質自体が変化するわけではないので、化学変化とは別物)

化学変化のうち、物質が2種類以上の物質に分かれる変化を分解といいます。
(3種類や4種類の物質に分解される物質もある)

物質を分解するには、「熱を加える」「電流を流す」などの方法があります。

(1)熱による分解(熱分解)
常温では変化することはないが、熱を加える(加熱する)ことによって分解する物質があります。

たとえば、炭酸水素ナトリウムは熱を加えることで分解します。
炭酸ナトリウムが熱を加えられると、「炭酸ナトリウム・二酸化炭素・水」に分解されます。
これを式にして表すと、以下のようになります。

炭酸水素ナトリウム → 炭酸ナトリウム + 二酸化炭素 + 水
(2NaHCO3 → Na2CO3+CO2+H2O)

(2)電気による分解(電気分解)
物質に電流を流すことで分解できるものもあります。
このような分解を電気分解というので覚えておきましょう。

たとえば、水は電流を流すと「水素・酸素」に分解されます。
これを式にして表すと、以下のようになります。

水 → 水素 + 酸素
(2H2O → 2H2 + O2

<補足>
分解の反応は、お菓子作りにも利用されています。
甘いお菓子の「かるめ焼き」は、炭酸水素ナトリウムの分解を利用してつくられています。

砂糖水を煮詰めたものに、重そう(炭酸水素ナトリウム)を加えると分解されて、「二酸化炭素や水(水蒸気)」ができます。
これらが発生することで、気泡となり、生地を膨らませるのです。
かるめ焼きの表面のブツブツは、この気泡です。

<まとめ>
・物質が「もとの物質とは違う」別の物質に変化することを化学変化という
・化学変化のうち、物質が2種類以上の物質に分かれる変化分解という
・分解は熱によって起こったり、電気によって起こったりする

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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