動物がかく、汗には「不要物を体外に排出するはたらき」と「体温を調節するはたらき」があります。

（１）汗せんのつくり
汗せんは全身の皮膚の内部にあり、毛細血管が分布しています。
その毛細血管から受け取った不要物を、皮膚の表面までつながっているので、皮膚の表面から汗として排出します。

（２）汗せんのはたらき
血液中の不要物を水とともにこしとって、汗をつくります。
このことからも想像できるように、実は「尿と汗の成分はほぼ同じもの」となっています。
（尿と成分としてはほぼ同じですが、汗の約99％は水のため、尿よりもずっと薄い）

（３）体温を調節するはたらき
ヒトは「気温が暑いとき」など、体温が上がりやすかったり、上がってしまったときに汗をかきます。
これは、「汗をかくことで、体温の上昇をおさえる」ということをしています。

＜補足＞
汗をかくと、「体温の上昇をおさえる」「体温を下げる」ことになります。
これは、「汗が蒸発するときに周囲の熱をうばう」ためです。
これは汗だけなく、水が蒸発するときにも同様の現象が起こっています。

＜まとめ＞
・尿だけなく、汗としても不要物を排出している
・汗せんで血液中の不要物をこしとり、汗をつくる
・汗をかくことで、体温の調節を行っている