日本史用語:二・一ゼネスト(にいちぜねすと)

全国の官公庁の労働者を中心に、1947年2月1日に行われる計画だったゼネスト。GHQの命令により中止に追い込まれ、実現しなかった。
(補足)
ゼネストとはゼネラルストライキの略で、労働者が一斉に行う大規模なストライキ(労働をストップして抗議すること)。

当時、急激なインフレ(物価上昇)が進んでいたこともあり、労働者が生活を守るために賃上げを要求しストライキが頻発していたが、官庁労働者(国鉄職員など)に対する賃上げは民間企業に比べて遅れていた。政府に賃上げを要求しても認められず、民間の労働組合と協力しゼネストが計画された。
日本の共産化を懸念したGHQの指示により二・一ゼネストは実現しなかったが、これらの労働運動が一因となって1947年4月の選挙で社会党に政権交代し、片山(てつ)内閣が成立した。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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