中1理科:顕微鏡の倍率

<ポイント>
〔拡大倍率〕=〔接眼レンズの倍率〕×〔対物レンズの倍率〕
倍率の高いレンズを使うと、視野が狭くなり、明るさは暗くなる
はじめは低倍率のレンズから観察し始め、必要に応じて高倍率のものに変える
顕微鏡を使って観察するとき、顕微鏡の(拡大)倍率は「かけ算」で求めます。
〔拡大倍率〕=〔接眼レンズの倍率〕×〔対物レンズの倍率〕
このように、接眼レンズと対物レンズの倍率をかけあわせることで拡大倍率を求めることができます。

たとえば、「拡大倍率15倍の接眼レンズ」と「拡大倍率40倍の対物レンズ」を使う場合、
〔拡大倍率〕=〔接眼レンズの倍率〕×〔対物レンズの倍率〕
より、〔拡大倍率〕= 15×40 = 600倍 となります。
拡大倍率

拡大倍率を変えると、倍率だけでなく「視野の広さ・明るさ」も変わります。
(1)倍率が低いとき
 視野:広い / 明るさ:明るい
(2)倍率が高いとき
 視野:狭い / 明るさ:暗い

顕微鏡で観察するときは、
はじめは低倍率のレンズを使って「広い視野で観察」してから、
必要に応じて高倍率のレンズを使って「詳しく拡大して観察」という順番になります。
(はじめから高倍率のものを使うと視野が狭く、観察物を見つけにくいため)

<補足>
対物レンズをよく見ると、倍率が書かれている近くに「0.1〜1.6」程度の値が書かれています。
この値は開口数を表していて、観察するときの明るさに影響します。
開口数の値が大きいほど、明るく観察できます。

なお、開口数については高校受験までの範囲で問われることはない、と思います。
参考程度に考えてください。

<まとめ>
〔拡大倍率〕=〔接眼レンズの倍率〕×〔対物レンズの倍率〕
倍率の高いレンズを使うと、視野が狭くなり、明るさは暗くなる
はじめは低倍率のレンズから観察し始め、必要に応じて高倍率のものに変える

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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