中1理科:重さと質量の違い

<ポイント>
質量物体そのものの量の大きさ
重さ物体にはたらく重力の大きさ
・重さは地球と月では変わる(質量は変わらない)

質量は「物体そのものの量の大きさ」を表し、重さは「物体にはたらく重力の大きさ」を表します。
大雑把に言うと、同じ物体であっても、重力の関係で「軽く感じる・重く感じる」という感じ方の違いを指す言葉が「重さ」です。

(1) 質量:物体そのものの量の大きさ(単位:g , kg など)
質量は、物体そのものの量なので、「地球上で質量100gの物体」は「月面上でも質量100gの物体」です。
したがって、地球でも月面上でも変わることはありません。
(物質を構成する原子の数が変化しているわけではないため)

(2) 重さ:物体にはたらく重力の大きさ(単位:N)
地球では、「1Nは質量約100gの物体にはたらく重力の大きさ」と定義されています。
重力は地球が物体を引く力によって生まれるものなので、月面では重さは変わります
月と地球では、物体を引く力の大きさが違うためです。
月面では、引力が地球の1/6 になるので、重さは地球に比べて 1/6 倍になります。

【例】(地球上で質量 100g の物体にはたらく重力の大きさを 1N とする)
・地球上で質量 100g の物体
地球上での重さは 1N 、
月面上での重さは地球上の 1/6 倍になるので、1×(1/6) = 1/6 N

・地球上で質量 300g の物体
地球上での重さは 3N 、
月面上での重さは地球上の 1/6 倍になるので、3×(1/6) = 1/2 N (0.5N)

<補足>
「重さを調べる」ということは、その物体にかかる重力の大きさを調べることになります。
このときには、「ばねばかり」「上皿台ばかり」を使います。
(上皿てんびんや電子てんびんは、質量を測るのに使います)
<まとめ>
質量物体そのものの量の大きさ
重さ物体にはたらく重力の大きさ
・重さは地球と月では変わる(質量は変わらない)

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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