中1理科:化石の分類と地質時代

<ポイント>
・「地層が堆積した年代」を知る手がかりとなるのが示準化石
・「地層が堆積した周辺の環境」を知る手がかりとなるのが示相化石
・地層や化石をもとに、地球の歴史の時代を区分したものを地質時代という
化石は、示準化石と示相化石に分類されます。
(1)示準化石
 示準化石とは「地層が堆積した年代」を知る手がかりとなる化石のことです。
 広範囲に生息していて、限られた年代に栄えて(短い期間で)絶滅した生物の化石が示準化石になります。

・古生代の化石 : 三葉虫(サンヨウチュウ)・フリズナ
・中生代の化石 : アンモナイト・恐竜
・新生代の化石 : ビカリア・ナウマンゾウ

(2)示相化石
 示相化石とは「地層が堆積した周辺の環境」を知る手がかりとなる化石のことです。
 限られた環境で生息していた生物の化石が示相化石になります。

・暖かくきれいな浅い海 : サンゴ
・浅い海 : アサリ、ハマグリ など
・湖や河口 : シジミ
・温帯のうち寒冷な陸地 : ブナ、シイ など

(3)地質時代
地層や化石をもとに、地球の歴史の時代を区分したものを地質時代といいます。
新しいものから順に、新生代→中生代→古生代となっています。

・新生代(約6600万年前〜)
・中生代(約2億5100万年前〜約6600万年前)
・古生代(約5億4200万年前〜約2億5100万年前)

このように区分されています。

<補足>
恐竜の化石は、中生代を示す示準化石となっています。
したがって、恐竜は中生代に生まれて、中生代に絶滅したということになります。

この絶滅した原因は、現代でもはっきりと分かっていませんが、
有力な説として「巨大な隕石が地球に衝突し、その影響で絶滅したのではないか」というものがあります。

隕石の衝突によって、土などの粉塵が空高く舞い上がって地球全体を覆ってしまったようです。
そうすると、太陽の光が届かなくなってしまい、多くの生物が絶滅していまいます。

このときに舞い上がった粉塵が世界各地で見つかっており、その中には地球上にはほとんど存在しないイリジウムという物質が含まれています。
このことから、巨大な隕石が地球に衝突したのではないか、と考えられています。

<まとめ>
・「地層が堆積した年代」を知る手がかりとなるのが示準化石
・「地層が堆積した周辺の環境」を知る手がかりとなるのが示相化石
・地層や化石をもとに、地球の歴史の時代を区分したものを地質時代という

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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