中1理科:侵食・運搬・堆積作用

<ポイント>
・侵食作用:上流の速い水の流れで地表面や岩石などを削り取る作用
・運搬作用:侵食された土砂を水の流れで運ぶ作用(上流〜中流でさかん)
・堆積作用:運搬作用で運ばれてきた土砂を、流れのゆるい下流で積もらせる作用
川を流れる水の力は、大変大きいものです。
水が大地を削り、削り取ったものを下流まで運び、流れがゆるくなってくると運んだものを積もらせていきます。
この一連の流れの名称が「侵食作用」「運搬作用」「堆積作用」です。

(1)侵食作用
川の流れが速い上流では、水の勢いで地表面や岩石が削り取られます。
このはたらきを侵食作用といいます。

(2)運搬作用
侵食作用によって削り取られた岩石などのかけらを、下流に向かって水の流れが運んでいきます。
このはたらきを運搬作用といいます。
流れがゆるいと運べないので、川の上流〜中流にかけて、さかんに行われている作用です。

(3)堆積作用
運搬作用によって運ばれた土砂が、流れのゆるい下流域では沈んでいきます。
それがどんどん積もっていくことから、堆積作用と呼ばれています。

<補足>
「侵食」と似た表現に、「風化」があります。

風化とは「地表の岩石が様々な要因でもろくなり、表面から削れていく(崩れていく)こと」です。

この様々な要因の例は、下の2つが挙げられます。

・岩石の体積増加
 岩石の割れ目から水が入り込み、その水が凍ると岩石の体積が増します。
 それに耐えることができなくなれば、もろくなり、崩れやすくなります。

・岩石の温度変化
 気温の変化により、岩石自体の温度も変化することになります。
 岩石の温度が上がると膨張し、温度が下がると収縮します。
 膨張と収縮を繰り返すことで岩石がもろくなり、崩れやすくなります。

<まとめ>
・侵食作用:上流の速い水の流れで地表面や岩石などを削り取る作用
・運搬作用:侵食された土砂を水の流れで運ぶ作用(上流〜中流でさかん)
・堆積作用:運搬作用で運ばれてきた土砂を、流れのゆるい下流で積もらせる作用

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています