【質問】中学(理科):オオカナダモを試験管に入れて、光合成のはたらきを見る実験で、なぜオオカナダモを入れていないものを準備するのですか?

〔質問〕
オオカナダモを試験管に入れて、光合成のはたらきを見る実験で、なぜオオカナダモを入れていないものを準備するのですか?
〔回答〕
対照実験をするためです。(1つだけ条件を変えたものを用意して比較する)
この実験の目的の1つに、「光合成によって水に溶けた二酸化炭素がなくなることを確認」というものがあります。
したがって、光合成が起こらないように、オオカナダモを入れていないものを用意しているのです。
〔詳細〕
この実験では、よく下の3つのものが比較されます。

A:オオカナダモを「二酸化炭素が溶けている水」が入った試験管に入れたもの
B:オオカナダモを「二酸化炭素が溶けていない水」が入った試験管に入れたもの
C:二酸化炭素が溶けている水が入った試験管(オオカナダモなし)

このA,B,Cをしばらく日光に当てて、光合成をできる環境にしておきます。

そのあと、
(1)ヨウ素液を使って、デンプンの有無を確認する
(2)石灰水を使って、二酸化炭素の有無を確認する
ということを行います。

(1)ヨウ素液を使って、デンプンの有無を確認する
オオカナダモを入れたA,Bを比較して、デンプンの有無を確認すると、
A:光合成をしたため、ヨウ素液にデンプンが反応し青紫色に変化する
B:光合成が行われなかったため、反応なし(二酸化炭素がないため、光合成できない)

(2)石灰水を使って、二酸化炭素の有無を確認する
二酸化炭素が溶けた水が入っていたA,Cを比較して、二酸化炭素の有無を確認すると、
A:光合成をしたため、二酸化炭素が使われて反応なし
B:光合成が行われなかったため、二酸化炭素が残っていて、白くにごる

(1)と(2)の結果より、
光合成をするためには「二酸化炭素が必要」で、
光合成をすると「デンプンができる」ということが分かります。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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