【質問】中学(理科):タマネギの根を使った「細胞分裂を観察する実験」の、どの部分が大事なのですか?

〔質問〕
学校でタマネギの根を使って、細胞分裂を観察する実験をしました。
「それぞれの手順を行う理由は大事!」と言われたのですが、どの部分が大事なのですか?
〔回答〕
タマネギの根の先端部分を使って、細胞分裂を観察するときには、
① タマネギの根の先端付近を切り取る
② 切り取った根を、うすい塩酸に入れて温める
③ 酢酸オルセイン液(または酢酸カーミン液)で、核や染色体を染める
④ 染めたものに、カバーガラス・ろ紙を順にかけて指で押しつぶす
という手順があり、
「各処置を行う理由を問われることがある」ため、大事だといえます。
〔詳細〕
① タマネギの根の先端付近を切り取る
 「先端付近を切り取る」理由は、先端付近(成長点)では細胞分裂が盛んに起こっているためです。
 (細胞分裂をあまりしていない部分を観察しても意味がない)

② 切り取った根を、うすい塩酸に入れて温める
 「うすい塩酸に入れる」理由は、2つあります。
 ・細胞どうしを離れやすくするため
 ・細胞分裂を止めるため

③ 酢酸オルセイン液(または酢酸カーミン液)で、核や染色体を染める
 「核や染色体を染める」理由は、単純に見やすく(観察しやすく)するためです。

④ 染めたものに、カバーガラス・ろ紙を順にかけて指で押しつぶす
 「指で押しつぶす」理由は、細胞どうしの重なりをなくして観察しやすくするためです。
 (このとき、横にずれないように垂直に力を加えましょう)

 

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