【質問】中学(理科):人体の範囲で、「酸素が多い」血液が流れる血管など、特徴が覚えられません。どうしたら覚えられますか。

〔質問〕
人体の範囲で、「酸素が多い」血液が流れる血管など、特徴が覚えられません。
どうしたら覚えられますか。
〔回答〕
カラダの「どの部分を通ってきたのか」や
「どの部分に向かう血管なのか」に注目すると覚えやすいです。
肺動脈心臓→肺へ向かい、二酸化炭素を最も多く含む血液が流れる血管
肺静脈肺→心臓へ向かい、酸素を最も多く含む血液が流れる血管
「肺→心臓→各組織→心臓→肺」と流れていくうちに、だんだん酸素が使われて、二酸化炭素の割合が増えるということです。

門脈(肝門脈):小腸→肝臓へ向かい、栄養分を最も多く含む血液が流れる血管

〔詳細〕
まず、動脈と静脈の区別を覚えましょう。
動脈は「心臓から送り出される血液が流れる」血管で、静脈は「心臓に戻る血液が流れる」血管です。

肺動脈心臓→肺へ向かい、二酸化炭素を最も多く含む血液が流れる血管
 全身を巡ってきた血液が大静脈から心臓へ入り、肺動脈を通って肺へ向かいます。
 全身を巡ってきたことで、(酸素を与えて)二酸化炭素を受け取ってきた血液が流れています。
 したがって、「全身のうち最も多くの二酸化炭素を含んだ血液が流れる」といえます。

肺静脈肺→心臓へ向かい、酸素を最も多く含む血液が流れる血管
 肺で二酸化炭素と酸素を交換した後の血液が流れています。(酸素を各組織に渡す前)
 したがって、「全身のうち最も多くの酸素を含んだ血液が流れる」といえます。
(肺動脈・肺静脈については、こちらの記事を参考にしてみてください)

門脈(肝門脈) : 小腸→肝臓へ向かう血管で、栄養分を最も多く含む血液が流れる血管
 消化された栄養分が小腸で吸収され、その栄養分が肝臓へと流れます。
 したがって、「全身のうち最も多くの栄養分を含んだ血液が流れる」といえます。

 

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