【質問】中学(理科):だ液のはたらきを調べる実験で、ヨウ素液を使っていますが、どうしてですか?

〔質問〕
だ液のはたらきを調べる実験で、ヨウ素液を使っていますが、どうしてですか?
〔回答〕
ヨウ素液は「デンプンがあるかないかを調べるために使う試薬」です。
デンプンにヨウ素液を加えると、反応して青紫色に変化します。
だ液を使う実験では、
「だ液のはたらきにより、デンプンが分解されて無くなるのか
ということを調べるためにヨウ素液を使うわけです。
〔詳細〕
だ液には消化酵素のアミラーゼが含まれています。
アミラーゼは「30℃〜40℃でよくはたらき、デンプンを麦芽糖に分解」します。
つまり、アミラーゼがはたらいた後には、ヨウ素液で反応を調べても色に変化はありません
(ヨウ素液はデンプンに反応して青紫色に変化する試薬)

□ 実験のポイント
よく0℃など低温にしたあとに反応させたり、
80℃などの高温にしたあとに反応させたりします。
これは、アミラーゼのはたらきが
「温度を変えることで、どのように変化するのか」
を調べるために行う操作です。

アミラーゼは、体温よりもずっと低温にすると、はたらきが弱まってしまいます。
しかし、「元の体温付近の温度に戻すと、再びはたらくことができる」という性質があります。

一方、体温よりもずっと高温にすると、アミラーゼ自体が壊れてしまいます。
つまり、はたらきが失われるため
元の体温付近の温度に戻してもデンプンを分解できないことになります。

この違いがよく出題されるので、おさえておきましょう。

 

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