〔質問〕 塩化ナトリウムやグラニュー糖などの水溶液をろ過して、得られた物質の量が最も多いもの、 というのはどのように考えるのですか? 溶解度曲線も載っています。 |
〔回答〕 ろ過して得られるものは、「固体」です。 つまり、溶けていたものが溶けきれなくなって「再結晶」したものを、こしとるということです。 「温度が下がることで、どれだけの物質が再結晶するのか」を調べれば解けます。 また、溶解度曲線は「各温度で水100gに対してどれだけその物質が溶けるのか」を表したグラフです。 各物質の溶解度を温度変化に合わせて読み取りましょう。 たとえば、食塩と砂糖を比べます。温度を60℃から20℃まで下げるとします。 それぞれの温度における溶解度は、 食塩:60℃ → 37.1g、20℃ → 35.8g 砂糖:60℃ → 287g、20℃ → 203g です。 この値を使うと、 食塩は、37.1−35.8=1.3g が再結晶する 砂糖は、287−203=84g が再結晶する と分かるので、「砂糖の方がたくさんこしとれる」ことになります。 今回は正確な値を使いましたが、溶解度曲線を読み取る場合は必ずしも正確な値を読み取れるわけではありません。 ほとんどの問題では、差がはっきりと出るものを問われるので、おおよその値を読み取って計算しましょう。 |
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