【質問】理科(中学):鏡の作図

〔質問〕
「直角に重なった鏡と、その間に置かれた鉛筆があり、鏡には全てでいくつの鉛筆が映るのか」
という問題なのですが、作図の方法がわからないので教えてください。
〔回答〕
垂直に置かれた鏡に映る像は「一回反射して見える像」「二回反射して見える像」の二種類できます。
二回反射するのは、「片方の鏡に映った像が、もう片方の鏡に映るため」です。
その様子を図を使いながら、見てみましょう。
(〇…見る目の位置、●…物体、…像ができる位置、鏡ア’…鏡イに映る鏡ア、鏡イ’…鏡アに映る鏡イ)

 
〔作図手順〕
・鏡に一回だけ反射して目に届く光(
(1)鏡に映る像は「鏡に対して物体と対称の位置」にできるので、物体から鏡アに向かって垂線をひきます。
(2)その垂線上に像ができます。「(物体から鏡アの距離)=(鏡アから像の距離)」となるように(鏡の奥側に)点をとると、その点が像①(鏡アに映る物体の像)ができる位置となります。
(3)その像①と目の位置を線分で結び、その線分と鏡アとの交点が「物体から出た光が鏡アで反射する点」となります。
 
これと同様にすると、鏡イに対して物体と対称の位置に像②(鏡イに映る物体の像)ができます。
それと目の位置とを結ぶことで、一回だけ反射して目に届く光については作図完了です。
 
・鏡に二回反射して目に届く光(
(1)それぞれの鏡に反射する鏡2つを、図に鏡ア′・鏡イ′として記入します。
(2)像①は鏡イ′の奥に(反射して)見えるので、鏡イ′に対して対称な点をとります。この点が3つ目の像(像③)です。
(このあと、像②に対しても同じ作業をすると、先ほどとった点と重なります)
(3)像③と目の位置とを結ぶ線分と、鏡アとの交点が「二回目に反射する点」となります。
この交点と像②を結ぶ線分と、鏡イの交点が「一回目に反射する点」となります。
 
あとは
物体から鏡イで反射する点、鏡アで二回目に反射する点、目の位置とを結べば、二回反射して目に届く光の道筋を表すことができます。

 

アンケートへのご協力をお願いします(所要2~3分)
「将来設計・進路」に関するアンケートを実施しています。ご協力いただける方はこちらよりお願いします
(Googleフォームにアクセスします)

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています