【質問】数学:背理法では、「(p→q)でない」と仮定するのか、結論を否定「(p→qでない)」と仮定するのか、どちらが良いですか?

〔質問〕
背理法では、命題の否定「(p→q)でない」と仮定するのか、それとも命題の結論を否定「(p→qでない)」と仮定するのか、どちらが良いですか?
〔回答〕
背理法は「命題が偽であると仮定」するものですので、前者だと思ってください。「PがQにすっぽり包まれる」以外(=偽)のケース(②~④)はありえない、という論法です。
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「p→q」の場合、「Pが、Qの余事象にすっぽり包まれる」こと(④のケース)だけがありえない、という話になり、②や③はまだ却下しきれていない、ということになってしまいます。
 
なお、よく「結論を否定」という言い方をしますが、それは「仮定pが成り立った状況の下で」という意味ですので、本来は「p∩q」(pだけどqでない)を考えた上で、そういう状況がない(pならすべてq)ことを示すというものです。

 

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