【質問】数学(2次関数):平行移動で符号が逆?になることについて

〔質問〕
y=x2+3x-3 を x軸方向に-3、y軸方向に2だけ移動させた放物線は、なぜ y+2=-2(x-3)2+5(x-3)+4 ではなく、y-2=-2(x+3)2+5(x+3)+4 という式で求めるのですか?
〔回答〕
まず、2次関数に限らず、
実際の平行移動の問題を解くに当たっては、x軸方向に+p、y軸方向に+q 平行移動させる場合、符号をひっくり返して、x を x-p、y を y-q で置き換えると覚えてもらったら結構です。テストでは特に理由を書く必要はありません。
 
 
符号が逆な感じがする理由ですが、結論としては、平行移動の作業を「新しい x, y」の立場で見ているのか、「移動前の x, y」の立場で見ているのか、を混同してしまっているためです。
 
求めたい「新しい x, y」のことを(X, Y)、「移動前の x, y」を(x, y)としておきます。
このときの平行移動(質問文の事例を使います)については、難しく考えずに
x-3=X
y+2=Y
という関係で大丈夫です。
 
で、これを y=x2+3x-3 に入れていくわけですが、この式の x, y というのは「移動前の x, y」の関係を表していますので、赤ではなく、青の(x, y)の関係なのです。
つまり、yx2+3x-3 ということです。
 
ここから赤の(X, Y)の関係を知りたいのであれば、① と ② を変形(移項)した、
xX+3
yY-2
という形にして当てはめなければなりません。
 
つまり、移動前の式に代入するときに、知らず知らずのうちに、x と y という記号を新しいものに変えてしまっていたというのが、符号で違和感を感じていた正体なのです。

 

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