成績は簡単には伸びないものです。なんとか成績を伸ばすためにはたくさん勉強する必要があるのですが、ただ漠然と勉強をしても思ったように成績は伸びません。勉強のやり方にもたくさんの工夫が必要になります。
<反省から工夫は始まる>
勉強に限らず、何をするにも失敗は付き物です。ただ次に同じような失敗をしないためには、必ず失敗した原因を振り返らなければなりません。
誰しも成績を伸ばそうと勉強をする中で、たくさんの失敗をします。ただその間違いに対する対応の仕方が違うことで、結果として成績の良い人と悪い人が出てきてしまうのです。
例えば、定期試験の1日前からしか勉強しなかった人の成績が悪かった、というケース。反省する点としては1日前から勉強したという点です。それを次の試験のときには1週間前から勉強を始めてみる。これも1つの工夫です。
大学受験のことではないですが、司法試験の合格に向けて勉強をしていた友人が「試験会場に行くとみんな同じボールペンを使っていた」という話をしてくれたことがあります。詳しく聞くと、限られた時間の中でたくさんの問題や暗記をしなければならないけど、文字を書くと手が疲れてしまう。少しでも手を疲れないようにするにはどうしたら良いのかと悩んで、たくさんボールペンを試す中で、ある1つのボールペンに出会ったそうです。すると、試験会場に行ったら他の人も全員自分と同じボールペンを使っていたんだそうです。別に「このボールペンがお勧めですよ」と言われたわけではなくて、少しでも勉強量を増やせないかと工夫をし続けた結果なのです。
学校や受験勉強が将来何の役に立つのかという議論(むしろ批判)をよく耳にします。学生が言うならまだしも、いい歳になっている大人までもがこのような発言をしていたりしますが、筆者自身の意見としてはこの「工夫する力」を養うことが学生の時に大事なんだと思います。
そして工夫するには自分と向き合わなければなりません。「自分はどんな失敗をする人間なのか」、逆に「自分はどんなことが得意なのか」「緊張する性格なのか」などなど、勉強を通じて自分とたくさん向き合えるのです。そして「自分」の特徴を知るからこそ、自分なりの新しい工夫や発想が生まれます。そこに1つの勉強の面白さがあるのではないかとも思いますし、将来社会に出たときにたくさんの困難に直面する際に今まで培った工夫する力があれば、その困難も乗り越えていけます。
工夫することを楽しみながら、目標に向かって成績を伸ばしていきましょう!