【質問】理科(中学):吸熱と発熱の反応がわかりません

〔質問〕
吸熱と発熱の反応がわかりません
〔回答〕

【発熱】
・化学エネルギー(の合計)が小さい状態へ変化するとき
・不要となった分を熱エネルギーとして放出
・「化合」をイメージしておく

【吸熱】
・化学エネルギー(の合計)が大きい状態へ変化するとき
・足りない分を熱エネルギーとして吸収
・「分解」をイメージしておく

※ 中学範囲で記述しています。
 

発熱反応

化学エネルギー(の合計)が大きい状態から、小さい状態へと化学変化するとき、熱エネルギーとして放出される。
酸化や燃焼などの「化合」の反応のときに、発熱が起きるとイメージする。


「物質A」+「物質B」→「物質C」(+ 熱エネルギー)

二つの物質 A と B があり、これらが持つ化学エネルギーが、反応後にできる物質 C に比べて大きい反応であるケース。
例えば、もともと A が 100、B が 50 のエネルギーを持っているとき、反応前には合計 150 のエネルギーを持っていたことになります。一方、物質 C が持つエネルギーが仮に 120 であるとき、化学反応の結果、差し引き 30 のエネルギーが不要となって放出されます。これが発熱反応の仕組みです。

式としては、「100」+「50」=「120」+「30」という関係が成り立ちます。
 
 

吸熱反応

化学エネルギー(の合計)が小さい状態から、大きい状態へと化学変化するとき、熱エネルギーとして吸収される。
「分解」の反応のときに、吸熱が起きるとイメージする。


「物質A」(+熱エネルギー)→「物質B」+「物質C」

反応前の物質(A)が持つ化学エネルギーが、反応後にできる物質が持つエネルギーに比べて小さい反応であるケース。
その場合、発熱反応との逆で、エネルギーが小さいので熱を吸収することによって、エネルギーの大きな物質(合計)に変化します。
 
 
※ 正確には「→」を用いる化学反応式ではなく、「熱化学方程式」という形式で記述します。

 

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