<ポイント>
・「三角形の2つの中点を結んだ」ときに使える定理を中点連結定理という
・〔中点連結定理〕MN//BC, MN=(1/2)BC
・平行四辺形となる条件に合わせて考える
【例題】
△ABCにおいて、辺BCを2:1に分ける点をD、辺ABの中点をE、線分ADの中点をFとします。このとき、四角形EDCFが平行四辺形となることを証明しなさい。
【証明】
△ABDに注目して、E, FはそれぞれAB, ADの中点なので、
△ABCにおいて、辺BCを2:1に分ける点をD、辺ABの中点をE、線分ADの中点をFとします。このとき、四角形EDCFが平行四辺形となることを証明しなさい。
【証明】
△ABDに注目して、E, FはそれぞれAB, ADの中点なので、
中点連結定理より
EF//BD…①
EF=(1/2)BD…②
①から EF//DC…③
また、BD:DC=2:1より、BD=2DCとなる。
これと、②より、EF=DC…④ (←③に合わせて、EFとDCが等しいことを導く)
③、④より、1組の対辺が平行でその長さが等しいので、
四角形EDCFは平行四辺形である。 (証明終わり)
<補足>
条件を載せておきますので、確認しておきましょう。
【平行四辺形となるための条件】
①2組の対辺がそれぞれ平行である(定義)
②2組の対辺がそれぞれ等しい
③2組の対角がそれぞれ等しい
④対角線がそれぞれの中点で交わる
⑤1組の対辺が平行でその長さが等しい
<まとめ>
・「三角形の2つの中点を結んだ」ときに使える定理を中点連結定理という
・〔中点連結定理〕MN//BC, MN=(1/2)BC
・平行四辺形となる条件に合わせて考える
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
---|