<ポイント>
・相似な三角形を見つけることで、辺の比を知ることができる
・「高さが等しい」2つの三角形の面積の比は、底辺の長さの比に等しい
・「底辺の長さが等しい」2つの三角形の面積の比は、高さの比に等しい
平行四辺形ABCDで、辺ADの中点をEとし、対角線ACと線分BEとの交点をFとする。このとき、次の問いに答えなさい。
①AF:FCを求めなさい。
②△ACD:△FBCを求めなさい。
【解説】
〔証明〕
△FEAと△FBCにおいて、
対頂角は等しいので、∠AFE=∠CFB…①
AE//BCならば錯角は等しいので、∠FAE=∠FCB…②
①、②より 2組の角がそれぞれ等しいので、△FEA∽△FBC
相似な図形では、対応する辺の比は等しいので、
AF:CF=AE:CB
2AE=ADかつAD=BCなので、 (←△FEAと△FBCの相似比は 1:2)
AF:FC=AE:BC=1:2 (答え)
②
平行四辺形ABCDの面積を S とすると、
△ABC=△ACD=(1/2)S といえる。
また、①より AF:FC=1:2 であることから、
△FBC=△ABC・(2/3) (←△ABCの底辺をAC=③とし、そのうち②を使っている)
(これは、「高さが等しい」2つの三角形の面積の比は、底辺の長さの比に等しいから)
よって、
△FBC=(1/2)S・(2/3)=(1/3)S
よって、
△ACD:△FBC={(1/2)S}:{(1/3)S}=3:2 (答え)
<補足>
<まとめ>
・相似な三角形を見つけることで、辺の比を知ることができる
・「高さが等しい」2つの三角形の面積の比は、底辺の長さの比に等しい
・「底辺の長さが等しい」2つの三角形の面積の比は、高さの比に等しい
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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