<ポイント>
・2次方程式の多くは、因数分解を利用して解く
・A・B=0 ならば、A=0 または B=0
・(x-a)(x-b)=0 のとき、解は x=a, b
多くの2次方程式は、因数分解を利用して解くことになります。
因数分解を利用して解くことができるのは、2次方程式の形が特別だからです。
2次方程式は(ふつう)「(右辺)=0」にして解いていきます。
そして、「(左辺)を積の形」にすると、
A・B=0 ならば、A=0 または B=0 といえます。
このことを利用するのです。
たとえば、
(x-2)(x+4)=0 (←(左辺)が因数分解したときの形)
A・B=0 ならば、A=0 または B=0 より、
x-2=0 または x+4=0
よって、x=2, -4 (答え)
(2)因数分解してから解く
上の例では因数分解した形で表されていましたが、ふつうはそうなっていません。
自分で因数分解してから、2次方程式を解きます。
そのため、乗法公式をしっかりと復習し、正しく因数分解できるようにしておきましょう。
【例題】
① (x-3)(x-5)=0
x-3=0 または x-5=0 なので、
x=3, 5
② x2-7x-8=0
(x+1)(x-8)=0
x+1=0 または x-8=0 なので、
x=-1, 8
③ x2-10x=-25
x2-10x+25=0 (←(右辺)=0 とする)
(x-5)2=0
x-5=0 なので、x=5
(( )2 の形で因数分解できたとき、解は1つになる)
④ x2-64=0
(x+8)(x-8)=0
x+8=0 または x-8=0 なので、
x=-8, +8 (← x=±8 でも可)
⑤ x2-6x=0
x(x-6)=0
x=0 または x-6=0 なので、
x=0, 6
(⑤のように、公式を使わず、共通因数でくくるだけの因数分解で解く場合もある)
<まとめ>
・2次方程式の多くは、因数分解を利用して解く
・A・B=0 ならば、A=0 または B=0
・(x-a)(x-b)=0 のとき、解は x=a, b
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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