<ポイント>
・根号(√ )を含む式の乗法は、まず「√ の中の数を小さくしてから」計算を始める
・根号を含む式の乗法は、ひとつの根号の中にまとめて計算する
・√a × √b=√(a・b) / √a ÷ √b=√a / √b=√(a/b)
かけ算をすることで、√ の数が大きくなると、a√b の形にするのに時間がかかったり、ミスが起こりやすくなるためです。
どのような計算においても同じことが言えますが、できるだけ「小さな数で」計算するように心がけてください。
√ の中の数を小さくしたら、ひとつの根号(√ )の中にまとめて計算します。
【根号を含む式の乗除の法則】
・√a × √b=√(a・b)
・√a ÷ √b=√a / √b=√(a/b)
【例題】
① (√12) × (√98)
② (√20) × (√45)
③ (5√6) × (2√21)
④ (√26) × (√39)
【解説】
① (√12) × (√98)
= (2√3)×(7√2) (←√ の中を小さくする)
= 2×7×(√3)×(√2) (←√ の外と中でそれぞれ計算する)
=14√6 (答え)
② (√20) × (√45)
= (2√5)×(3√5) (←√ の中を小さくする)
= 2×3×(√5)×(√5) (←√ の外と中でそれぞれ計算する)
= 6×5
= 30 (答え)
③ (√26) × (√39)
= {√(2×13)}×{√(3×13)} (←√ の中を素因数分解しておく)
= (√2)×(√3)×(√13)×(√13) (←√13 が2つあるので、整数にできる )
= 13×√6
= 13√6 (答え)
④ (5√6) × (2√21)
= {5√(2×3)}×{2√(3×7)} (←√ の中を素因数分解しておく)
= 5×2×(√2)×(√3)×(√3)×(√7) (←√3 が2つあるので、整数にできる )
= 10×3×√14
= 30√14 (答え)
<補足>
上の【例題】③④で行ったように、
直接的に√ の中を小さくできなくても(a√b の形にできなくても)、
「素因数分解を行っておけば、他の項と組み合わせて√ をはずしやすく」なります。
結果的に小さな数の積で計算できるので、ミスが減るというメリットもあります。
ぜひ、練習してみてください。
<まとめ>
・根号(√ )を含む式の乗法は、まず「√ の中の数を小さくしてから」計算を始める
・根号を含む式の乗法は、ひとつの根号の中にまとめて計算する
・√a × √b=√(a・b) / √a ÷ √b=√a / √b=√(a/b)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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