中2数学:図形と確率(三角形をつくる)

<ポイント>

・確率を求めるときは、まず「すべての場合の数」を求める
・書き出すときは「順序だてて」整理しながら書き出すこと
・図形についての確率の問題では、面倒でも図を自分で描いて場合分けする

【例題】
図のように正八角形ABCDEFGHがあり、この頂点を使って三角形をつくります。頂点Aを必ず含めて、残り2点をB~Hから選ぶとき、次の問いに答えなさい。

① 頂点Aを含む三角形は全部でいくつできますか。
② できる三角形が、二等辺三角形となる確率を求めなさい。
八角形1
 
 
【解説】
① 頂点Aを含む三角形は全部でいくつできますか。
残り2点をB~Hの7点から選ぶので、「7個から2個を選ぶ組み合わせ」を考えます。

(B, C), (B, D), (B, E), (B, F), (B, G), (B, H)
(C, D), (C, E), (C, F), (C, G), (C, H)
(D, E), (D, F), (D, G), (D, H)
(E, F), (E, G), (E, H)
(F, G), (F, H)
(G, H)

よって、21通り(答え)
 
 
② できる三角形が、二等辺三角形となる確率を求めなさい。

①より、〔すべての場合の数〕=21通りと分かっているので、あとは二等辺三角形となる場合の数を考えていきます。
ただし、きちんと場合分けをして、「似たようなつくりになっているものはまとめて数える」ことを心がけましょう。

思いつきで書き出していくと、数え漏れをしやすくなります。
また、図形についての確率の問題では、面倒でも図を自分で描いて場合分けすることが大切です。

(ⅰ)
八角形2
△ABH (オレンジ)
△ABC, △AHG (黄)
△ACG (緑)
△ADF (青)

 (ⅱ)
八角形3
△ACE, △AGE (青)

(ⅲ)
八角形4
△ACF (黄)
△AGD (青)

(ⅰ)~(ⅲ)より、
5+2+2=9通り

よって、求める確率は 9/21=3/7 (答え)

<まとめ>

・確率を求めるときは、まず「すべての場合の数」を求める
・書き出すときは「順序だてて」整理しながら書き出すこと
・図形についての確率の問題では、面倒でも図を自分で描いて場合分けする

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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