<ポイント>
・「平行四辺形となる条件」のうち、どれが使えるか考える
・証明をしていくとき、(仮定より)「同じ長さと分かっている線分」を使う
・線分の長さの値が分からなくても、「同じ長さの線分を使って」表すことができればOK
平行四辺形ABCDの対角線の対角線の交点をOとし、 BD上にBP=DQとなるような点P,Qをとる。このとき、四角形APCQが平行四辺形であることを証明しなさい。
【方針】
四角形APCQの対角線には、▱ABCDの対角線と共通のACがあります。
もうひとつの対角線について、仮定が与えられていることから、「対角線がそれぞれの中点で交わる」という条件を使うことができそうだ、と考えます。
【証明】
▱ABCDにおいて、平行四辺形の対角線はそれぞれの中点で交わるので、 (←平行四辺形の定理)
AO=CO…①、BO=DO…②
仮定より、BP=DQ…③で、
OP=BO-BP, OQ=DO-DQであることから、 (←同じ長さだと分かっている線分を使って表す)
②,③より、OP=OQ…④
したがって、①,④より、
対角線がそれぞれの中点で交わるので、
四角形APCQは平行四辺形である。 (証明終わり)
<まとめ>
・「平行四辺形となる条件」のうち、どれが使えるか考える
・証明をしていくとき、(仮定より)「同じ長さと分かっている線分」を使う
・線分の長さの値が分からなくても、「同じ長さの線分を使って」表すことができればOK
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
---|