中2数学:直角三角形の合同(1)

<ポイント>

・直角三角形の合同条件①:斜辺と1つの鋭角がそれぞれ等しい
・直角三角形の合同条件②:斜辺と他の1辺がそれぞれ等しい
・二等辺三角形であることを証明するには、「底角が等しい」ことをいう

【例題】
図のように、△ABCにおいて、頂点B,Cからそれぞれ垂線BD, CEをひいた。
このとき、BD=CEであるならば、△ABCが二等辺三角形となることを証明しなさい。
直角三角形の合同1
 
 
【方針】
二等辺三角形であることを証明するには、「底角が等しい」ことを言えばいいので、
直角三角形の合同を利用して、「底角となる∠ABC=∠ACB」を証明していく。

【証明】
△EBCと△DCBにおいて、
仮定より、
∠BEC=∠CDB=90°…①
CE=BD…②
また、BCは共通な辺…③
なので、

①,②,③より、
直角三角形の斜辺と他の1辺がそれぞれ等しいので、
△EBC ≡ △DCB

合同な図形の対応する角は等しいので、∠ABC=∠ACBとなり、
△ABCは、∠ABCと∠ACBを底角とする、(AB=ACの)二等辺三角形である。

<補足>

直角三角形の合同条件を使う場合には、
上の証明の①のように、「1組の角が90°(直角)である」ということを必ず書く必要があります。

図に直角マークがもともと入っているから、書かなくていい
ということはないので、注意しましょう。

<まとめ>

・直角三角形の合同条件①:斜辺と1つの鋭角がそれぞれ等しい
・直角三角形の合同条件②:斜辺と他の1辺がそれぞれ等しい
・二等辺三角形であることを証明するには、「底角が等しい」ことをいう

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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