<ポイント>
・三角形の「辺の長さが等しい」「角の大きさが等しい」ことを証明するには合同を利用する
・「証明する辺や角を含む三角形」の合同を利用すればよい
・証明は「誰が読んでも納得する形」で書く必要がある
「辺の長さが等しい」「角の大きさが等しい」ことを証明する場合は、三角形の合同を利用して証明するとよいです。
合同な図形では「対応する辺や角は等しくなっている」からです。
(2)証明に利用する三角形の決定
どの三角形を証明に利用するかは、「証明する辺や角を含む三角形」をもとに考えます。
証明したい辺や角を含む三角形の合同を示せば、「対応する辺や角は等しくなっている」ことを利用して〔結論〕を導くことができます。
【例題】
図において、AB=DC, ∠ABC=∠DCB であるとき、AC=DBであることを証明しなさい。
【解説】
〔仮定〕AB=DC, ∠ABC=∠DCB
〔結論〕AC=DB
〔仮定〕から分かっていること、また〔結論〕に使う辺AC, DBを含む三角形は、△ABCと△DCBです。
これを利用して、証明をしていきます。
〔証明〕
△ABCと△DCBにおいて (←まず、どの三角形に注目するのかを示しておく)
仮定より、
AB=DC…① (←〔結論〕にたどり着くために、仮定から順に分かることを書いていく)
∠ABC=∠DCB…②
共通な辺なので、 (←証明に使う事柄の根拠を示す)
BC=CB…③
①、②、③より
2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいので、 (←合同条件を示す)
△ABC≡△DCB
合同な図形では、対応する辺の長さは等しいので、
AC=DB (〔結論〕まで書くと、証明終わり)
<まとめ>
・三角形の「辺の長さが等しい」「角の大きさが等しい」ことを証明するには合同を利用する
・「証明する辺や角を含む三角形」の合同を利用すればよい
・証明は「誰が読んでも納得する形」で書く必要がある
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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