中2数学:証明

<ポイント>

・「すでに正しいと分かっている」ものを利用し、「仮定から結論を導く」ことを証明するという
・証明をするときには、「仮定と結論を示す」
・証明は「誰が読んでも納得する形」で書く必要がある

(1)証明
「すでに正しいと分かっている」ものを利用し、「仮定から結論を導く」ことを証明するといいます。

図形に関すること、文字式や数の性質に関することなどについて、順序だてて説明していくイメージです。
 
 
(2)証明の流れ
①〔仮定〕〔結論〕を示す
②〔仮定〕にもとづいて、証明を始める
(このとき、何について注目しているのかを示す)
③〔結論〕を導くために、必要な根拠を示していく
④〔結論〕にたどり着く

このように、証明の書き方は(ある程度)決まっています。
これは「誰が読んでも納得する形」で書く必要があるためです。

実際にやってみないと分からないので、以下の例題で証明をしてみます。

【例題】
図において、点MがAC, BDそれぞれの中点であるとき、△ABM≡△CDMとなることを証明しなさい。
証明例題1
 
 
【解説】

〔仮定〕AM=CM, BM=DM
〔結論〕△ABM≡△CDM

〔証明〕
△ABMと△CDMにおいて (←まず、どの三角形に注目するのかを示しておく)
仮定より、
AM=CM…① (←〔結論〕にたどり着くために、仮定から順に分かることを書いていく)
BM=DM…②
対頂角は等しいので、 (←証明に使う事柄の根拠を示す)
∠AMB=∠CMD…③

①、②、③より
2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいので、 (←〔結論〕を導く、条件を示す)
△ABM≡△CDM (〔結論〕まで書くと、証明終わり)

<補足>

図形に関する証明をするときに注意したいのは、辺や角などを「対応する順に書く」ということです。

上の例題の場合、△ABM≡△CDM を証明するわけですが、
このとき、頂点Aに対応するのは頂点C、辺ABに対応するのは辺CD、といった具合に「対応する辺や角を順番を変えずに書く」必要があります。

図だけ見れば、ABに対してDCと書いても問題なさそうですが、
△ABMと△CDMに関して書いているものなので、「ABに対応するのはCD」となります。

あまり順を考えずに逆に書くと減点の対象となりますので、気をつけましょう。

<まとめ>

・「すでに正しいと分かっている」ものを利用し、「仮定から結論を導く」ことを証明するという
・証明をするときには、「仮定と結論を示す」
・証明は「誰が読んでも納得する形」で書く必要がある

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています