<ポイント>
・関数において、「xが増えると、yがどのように変化するか」調べたものを変化の割合という
・〔変化の割合〕=〔yの増加量〕/〔xの増加量〕
・「aからbまでの増加量」を調べるには、b-a をすればいい
関数において、「xが増えると、yがどのように変化するか」調べたものを変化の割合といいます。
関数では、xの値が変化すると、yの値も変化することになります。
関数とは、「xにある数を代入すると、それに対応するyの値がただひとつに決まるもの」だからです。
つまり、「代入するものが変われば、その結果も変わる」ため、その変化の様子を調べたものが変化の割合です。
(2)変化の割合の求め方
変化の割合は、以下の計算によって求めることができます。
〔変化の割合〕=〔yの増加量〕/〔xの増加量〕
このように、x,y の増加量(変化量)を比べるわけです。
なお、増加量の求め方は
「aからbまでの増加量」を調べるには、b-a をすればいいです。
(簡単に言えば、[変化後]-[変化前]という引き算をするということ)
〔例題〕
1次関数 y=2x-2 について、xの値が 3から5まで増加したときの変化の割合を求めなさい。
①x=3からx=5まで増加したときの変化の割合
まずは、x=3とx=5に対応するyの値を、それぞれ求めておきます。
x=3のとき、y=2・3-2=4
x=5のとき、y=2・5-2=8
これを用いて、〔変化の割合〕=〔yの増加量〕/〔xの増加量〕を考えると、
〔xの増加量〕=5-3=2
〔yの増加量〕=8-4=4
よって、〔変化の割合〕=4/2=2
<補足>
比例の式や一次関数の式など、グラフを描いたときに「直線となるもの」についての変化の割合は、どの区間で調べても同じ値になります。
<まとめ>
・関数において、「xが増えると、yがどのように変化するか」調べたものを変化の割合という
・〔変化の割合〕=〔yの増加量〕/〔xの増加量〕
・「aからbまでの増加量」を調べるには、b-a をすればいい
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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